RESTAURANT JOURNAL 費用・利益
デリバリーは月何食で採算が合う?損益分岐点の計算と売上目標
1注文の残額と追加固定費から、デリバリーの損益分岐点を計算。月84件の仮定例で、売上目標と利益、キャンペーン中の数字の違いを解説。

まず、ここだけ。
必要注文数は「追加固定費÷1注文当たりの残額」で試算します。残額は販売価格から手数料・食材・容器などの変動費を引いた金額で、売上そのものではありません。
- 1件の残額を先に計算
- 固定費と変動費を分ける
- 通常条件でも回収可能か確認
編集:フードデリバリー導入サポート / 公式情報の参照先は記事末尾に記載。導入特典は当窓口の提供資料に基づき、対象条件を個別に確認します。
売上目標より先に「1注文でいくら残るか」
月売上30万円を目指すとしても、残る金額は商品原価や受注の仕組みで違います。まず1注文当たりの販売価格から、その注文に伴って増える費用を引きます。この残額で追加の固定費を賄えるかを確認するのが、損益分岐点の考え方です。
次の例はすべて仮定値です。税、決済費用、値引き、返金などは省いており、特定の店舗やサービスの利益実績ではありません。公式の料率と実際の契約条件に置き換えてください。
比較表は横にスクロールできます →
| 1注文の内訳 | 仮定額 |
|---|---|
| 販売価格 | 1,200円 |
| 手数料35% | −420円 |
| 食材 | −350円 |
| 容器・袋など | −70円 |
| 固定費などを引く前の残額 | 360円 |
月3万円の追加固定費なら、何件必要?
追加固定費を月30,000円と仮定すると、30,000÷360=約83.34件。1件単位で切り上げ、月84件が回収の目安です。84件×1,200円=100,800円が、この仮定での売上です。
月20日営業なら84÷20=1日平均4.2件ですが、毎日均等に注文が入る保証はありません。ランチに集中する場合、その時間帯で受けられるかも確認します。売上目標だけでなく、調理能力との整合が必要です。
残額が変わると、必要件数は大きく変わる
同じ追加固定費30,000円でも、1注文の残額が小さいほど必要件数が増えます。
比較表は横にスクロールできます →
| 1注文当たりの残額・仮定 | 固定費回収に必要な件数 |
|---|---|
| 200円 | 150件 |
| 360円 | 84件 |
| 500円 | 60件 |
360円の場合は端数を切り上げています。残額が0円以下なら、注文を増やすだけでは固定費を回収できません。価格、原価、容器、調理の負担を見直す必要があります。価格設定の記事で商品単位の試算から確認してください。
固定費と変動費を二重に計上しない
追加スタッフを固定シフトで配置する費用と、注文ごとに発生する作業費を同時に同じ内容で入れると、二重計上になります。逆に「もともといるスタッフだから0円」として、増える残業や店内対応への影響を無視するのも適切ではありません。
どの費用を今回の判断に含めるかを、表の上に明記します。店舗全体の損益を見たい場合は、既存の家賃や人件費も含めた別の計算が必要です。この記事はデリバリー追加分の考え方を整理するための例です。
キャンペーン中と終了後を並べる
期間限定の低い手数料では残額が増えても、終了後は同じ計算になりません。最初から通常条件の表も用意すると、特典が終わったときの急な価格変更を避けやすくなります。
特典による差額は、利益の保証でも現金還元でもありません。店舗の対象条件を確認し、費用が確定してから実額で再計算してください。通常と特典の料率差は比較ページの試算で確認できます。
実績が出たら、平均値を置き換える
最初の仮定をそのまま使い続けず、明細から実際の客単価と控除、購入した容器、使用食材を集計します。売れ筋が変わると平均残額も変わります。売上が伸びた月ほど利益も伸びたとは限らないため、注文数と残額を並べてください。
週ごとの確認では、売り切れや営業時間も残します。少数の注文から大きな予測を立てず、実績が増えるたびに目標を更新する使い方が適しています。
よくある質問
月84件なら必ず黒字ですか?
いいえ。この記事の仮定に限った追加固定費の回収例です。実際の費用・税・既存事業の損益は別に確認します。
手数料が低ければ利益が出ますか?
原価や追加作業費次第です。料率だけでは決まりません。
売上予測ができない場合は?
低め・中間・高めの3つの仮定で試し、低い注文数でも負担が許容できる開始方法を考えます。
参照した公式情報
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